安全な鎮痛化合物に関する総説が掲載されました

掲載日 365体育网址_365体育投注-手机版官网2年4月7日(火)
責任著者 和歌山県立医科大学医学部薬理学講座 講師 木口倫一

発表内容

モルヒネなどのオピオイド鎮痛薬は疼痛緩和に不可欠ですが、μオピオイド(MOP)受容体を介する呼吸抑制や依存性などの有害作用が国際的に問題視されています。オピオイド受容体に属するノシセプチン(NOP)受容体は、霊長類において鎮痛効果に関与する一方で、上記のような有害作用を生じにくいことが知られています。本総説では、MOP受容体およびNOP受容体の両者に結合する2機能性部分アゴニストの薬理作用に着目し、それらが強力かつ有害作用のない鎮痛薬として有望であることについて解説しました。

掲載論文

Kiguchi N*, Ding H, Ko MC.
Therapeutic potentials of NOP and MOP receptor coactivation for the treatment of pain and opioid abuse.
Journal of Neuroscience Research 2020

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